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村の歴史

よく知られた遺跡

物見台遺跡

物見台遺跡

昭和20~30年代に、東京大学江上波夫教授、慶応義塾大学江坂輝彌教授等の手によって、野牛吹切沢遺跡(縄文)、尻屋ムシリ貝塚(縄文)、尻屋札地貝塚(縄文)、尻屋物見台遺跡(旧石器~縄文)などが発掘調査され、当時の日本考古学研究に大きく貢献しました。
東通村では、132ヶ所の遺跡が発見されています。2~3万年ほど昔の旧石器時代の遺跡としては、尻労中野Ⅰ遺跡と尻屋物見台遺跡があります。

目名川上流域の館

向野2遺跡

向野2遺跡

内には10ヶ所を超す館跡が確認されています。館は、1000~400年位前に築造されたもので、下北では、田名部川上流域の目名・下田屋から砂子又にかけて多く見られます。下田屋将木館と目名向野2遺跡は、1000年位前の遺跡で、土師器(ハジキ)・須恵器(スエキ)とともに、北方系の土器である擦文土器が一緒に出土しています。

鹿橋千年桂

千年桂

千年桂

鹿橋中央部に根が絡み合った桂の大木があります。根元には、小池があり、鹿橋集落発祥の水だといわれています。この水を御神体にして池野神社がありましたが、今では、神社を集落の東側に移転しています。池野神社は、文治3年(1187)の勧請と言い伝えられています。千年桂は、村の天然記念物の指定を受けています。

稲崎袰崎神社の板碑

袰崎神社の板碑

袰崎神社の板碑

稲崎の袰崎神社の御神体は、板碑(いたび)と呼ばれる中世の供養碑です。注意して見なければ判りませんが、梵字(ぼんじ)のキリークが彫られています。板碑は、津軽地方には多く見られますが、南部地方ではほとんどありません。下北では、初めて発見されました。14世紀のものとされ、安藤氏との関連が伺われます。

田屋熊野神社の棟札(むなふだ)

田屋熊野神社の棟札

田屋熊野神社の棟札

田屋熊野神社には、文明18年(1486)造営の棟札が納められています。この頃すでに熊野信仰が下北に伝わっていたことを物語る史料であり、県重宝に指定されています。

高館遺跡

高館遺跡

高館遺跡

目名高館遺跡は、三重の濠を巡らした下北最大級の館跡であり、500年位前の館跡とされます。住んでいた人々のことはまだよく判っていませんが、古代・中世において、東通村が下北の有力な地であったことが伺えます。

安藤氏と南部氏

糠部郡地図

糠部郡地図

古代から中世のころには、下北地方を糠部郡宇曽利郷(ぬかのぶのごおりうそりのごう)といいました。糠部郡とは、北奥羽の太平洋側一帯(下北から岩手県北部地方)の広大な土地を指し、宇曽利郷が下北地方です。14・15世紀のころ、宇曽利郷は、津軽十三湊(とさみなと)を中心に活躍した安藤氏の勢力下にありました。
 南部氏は八戸に根城を築いて糠部一帯に勢力を伸ばします。康正3年(1457)、南部氏は下北を舞台にして起こった蛎崎(かきざき)の乱に勝利し、宇曽利郷の支配は、安藤氏から南部氏に移りました。元和3年(1617)には、下北地方が根城南部氏から盛岡南部氏の支配に移ります。以後、明治を迎えるまで、田名部に代官所を置き、東通を含めた下北地方一帯を治めました。

浜尻屋貝塚

浜尻屋貝塚

浜尻屋貝塚

浜尻屋貝塚は、600年位前の遺跡であり、当時の漁村がそのまま埋まっています。元の尻屋があったところといわれ、遺跡は、厚いアワビの貝塚層で覆われています。遺跡からは、日本と中国製の陶磁器や古銭が出土し、また、北方系の骨角器が出土するなど、広く交流した様子を知ることができます。

目名不動院

目名熊野権現

目名熊野権現

不動院は、500年位前に目名に定住した修験者であり、目名不動院あるいは、目名三光院と呼ばれてきました。
 慶長10年(1605)に、根城南部氏の一族新田弥六郎の寄進により、不動院が祭祀(さいし)する目名熊野堂が造営されるなど、下北で最も有力な修験者でした。また、能舞の元締でもあり、能舞伝承に大きな影響力がありました。

東通村の発足

発足当時の木造庁舎(1907年ころ)

発足当時の木造庁舎(1907年ころ)

江戸幕府が倒れて明治元年(1868)、下北地方は一時、弘前藩などに属しますが、明治2年に斗南藩支配となり、明治4年(1871)の廃藩置県により斗南県、のち青森県に属しました。明治4年の大区・小区制の実施により、今日の東通村の骨格が形成されました。明治22年(1889)に、町村制が施行され、地方自治体として発足しました。しかし、集落が点在していたために、役場庁舎を隣の田名部町に置かざるを得ませんでした。

新たな東通村

役場庁舎

役場庁舎

現在の東通村の行政区は、29になっています。百年もの間、役場庁舎を村内に置けませんでしたが、昭和63年(1988)に砂子又に庁舎を移転しました。砂子又地区に中心地整備を図り、新しい村づくりを進めています。

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