○校外行事(野外活動等)の実施基準

昭和54年4月1日

野外活動等は青少年の健全育成のため教育的にも有意義なものであるが、その多くは全くの自然の中で行われるためしばしばひさんな事故が発生している。このような事故を未然に防止し、本来の目的を達成するためには学校の主体的な計画の下に、充分な安全対策を練り、その責任態勢を確立すべきである。

1 実施上の留意事項

A 実施の目標、意義を明確にする………共通理解

B 児童生徒の肉体的精神的負担を考慮する………体力の個人差、疲労etc

C 教師の負担を考慮し指導監督態勢を万全にする………疲労、休養の確保、非常事態に対処し得る人員、熟練者

D 経費の父兄負担を考慮する。

E 実施計画を充分に検討する。

a 学校の主体的計画であること。

地域の人々、クラブや子ども同志、グループの要望等も学校の計画の中に生かすようにしたい。

b 学校教育の一環として集団生活学習の場として考える。

c 内容に計画性を持ち、責任指導態勢が明らかにされている。

d 必要な実施踏査がなされること。

所要時間、順路、休憩場所、危険箇所、宿泊場所、衛生環境、水深水流、川底海底状況、非常時退避の想定、必要な関係機関との交渉etc

e 健康不適応者の調査

1人でも事故者が出れば拘束される。

F 家庭へ必要な連絡をする。

G 事前指導を充分にする。

理解を深め、期待感を高めるとともに集団生活の行動基準についての必要感をもたせる。

H 実施過程において特に注意すべき事項

a 人員の掌握………常に点呼を確実にする。(直接確認)

b 夜の管理……睡眠時間の確保、火気の管理

c 指導性の確保

d 計画の遵守

I 事故発生時の措置

事故が発生した場合は冷静に状況判断して、その内容により最寄りの機関へ速やかに連絡応援を求めるとともに、当面の必要な応急処置をして更に事態を学校、教育委員会へ報告すること。

なお、事故の原因、経過及びその措置については正確に記録しておくことが必要である。

J 評価と反省を確実にすること。

次年度のために評価と反省を必要な記録資料とともに確実にし、計画が惰性的にならないようにする。

2 野外活動等は、修学旅行等に比し日程内容からの規制は少々大まかであり、集団生活規律は、きびしくても自然環境のもたらす心理的な解放感を否めない。然しながら野外生活からくる疲労の大きさは日常生活とは比較にならないので、期間としては、次のようなものが妥当と考えられる。

小学校低中学年 日帰り

小学校高学年 1泊2日

中学校 2泊3日

3 実施承認の手続その他

A 実施計画書の提出

a 校長は、実施日1月前までに様式に準じ実施計画書2部を教育委員会に提出し承認を申請する。ただし、長期休業中における計画については、休業開始1月前までに提出する。

b 教育委員会は、計画書受理後5日以内に承認の可否を決定し学校に通知する。

B 実施報告書の提出

校長は、計画実施完了後なるべく早く報告書を教育委員会に1部提出する。

様式は別に定めないが、必要な反省事項や意見等を具することがのぞましい。

4 実施計画書の様式

画像

校外行事(野外活動等)の実施基準

昭和54年4月1日 種別なし

(昭和54年4月1日施行)

体系情報
第7編 育/第2章 学校教育
沿革情報
昭和54年4月1日 種別なし